この釣りの概要
はじめまして。ヒラメDSを開発した柏木と申します。
2002年11月より神奈川県西湘地域で「この仕掛けのみ」で釣行し、更にそれ以前約5年間を日本海・富山湾近辺をメーン・フィールドとして、オカッパリ(浜、港、堤防)でのダウンショット・リグ(日本流の胴突き仕掛け。以後DSもしくは、DSリグと表記)でヒラメ釣りにチャレンジしてきました。
ご存知のようにヒラメはかなりの高級魚で、本来船釣りでさえボーズを喰らうのが珍しくないのというのが普通です。
そもそもヒラメ自体を釣ることが簡単ではないというのが釣りの常識ですが、そのヒラメを初心者でもお手軽に釣果に結びつけて頂こうという非常識ではなく、未常識な(まだ常識とはなっていない)ノウハウが提供できればと思っております。
ダウンショットリグでヒラメが釣れる
ヒラメは日本全国に分布し、ほぼ1年中釣りのターゲットとできます。意外にも知られていないのがオカッパリで気軽にトライでき、疑似餌(この釣りの場合ワーム)で狙って釣れる魚であるということです。
この釣法を説明する前に、釣法・仕掛けの出来上がったいきさつですが、陸っぱりのヒラメ釣りにハマッタきっかけは随分昔にさかのぼりまして、海釣り初心者レベルの私に、たまたまやってみたDSでひらめが連続ヒットしたことが始まりです。
もちろん、私自身がそんな海釣り歴レベルでありながら釣れた訳ですから、(これは誰でも釣れる!)と確信したわけです。その後、病気の様にヒラメ釣りに没頭し、もっと使いやすくもっと手軽にならないかと仕掛けを試行錯誤してきました。
ヒラメ釣りを始めた当初、私の職業が生鮮食料関連でしたので、事務机の近くにヒラメの水槽を設置。ヒラメが釣れるまでは、単に商品としてのひとつであったにすぎないのですが、この釣具の開発をきっかけに、ヒラメの生態を悶々と見つめる職場にしてしまいました。
ヒラメの生態を知ろうと、その水槽に釣り糸を付けたワームをいれます。
なぜヒラメが横に口をあけてワームをくわえるのか、縦に口を広げてくわえるのか(体を縦にして)さえ不思議でした。それを見ることにより使用する釣り針も開発されましたが、それ以上に興味深い食餌行動を発見しました。
ヒラメの食餌行動
皆さんは、思いっきり空腹のヒラメ(餌止めをしているため)がワームを見つけ時に、どのような行動を取ると思いますか?
1.ワームをみつけたとたんに一気にアタックする。
2.ワームを追い掛け回して、動きが遅くなってからくわえる。
3.自分の近くまでワームが近づくまで、じっと待っている。
4.近づいて餌かどうか確認してからアタックする。
実はどれも正解とは言えず、水槽にワームを入れアクション(動き)を加えると、ヒラメは目をキョロキョロさせながら目標を確認します。そしてその後、コブラのようにかま首を持ち上げだします。それと同時に背ビレ、胸ヒレを微妙に動かし始め、いきなり疑似餌にアタックします。
で、ここで注目なのはその捕食形態より、その捕食までの時間なのです。ヒラメは本来夜行性でして、昼間は砂に潜り目だけを出して、獲物が近づき、(これは喰える!)と思ったら、上述のようにじわりじわりと背中の砂を払い、コブラのようにかま首を持ち上げ、そして目標めがけて猛ダッシュします。
その目標発見から、臨戦体制を整え、ワームをとらえるまでの時間が結構長いのです。平均約3〜4秒位と、結構秒数が掛かる場合が非常に多いのです。これは日中で砂地の場合です。
ワームをただ単に引っ張って横に泳がせるという動かし方だけでは、反応しない場合もかなりあるのです。上下に動かし、いかにもあえいでいる、あるいは傷ついた小魚のようにピクピク動かしますと、ようやく臨戦態勢に入ってくる場合も多いのです。
砂から這い出る時間を与え、ヒラメから見て「こいつなら食えそうだ」と思えると、マズ目などの高活性時でなくとも食ってくるのです。
ヒラメに(よし、食ってやろう!)という行動を起こすさせるには、疑似餌の動きだけでなく、むしろもっと大切なことがあります。
それは確実なヒラメのヒットポイント(=タナ)に正確に疑似餌を送り込むということ。どんなに釣れると言う餌であっても、疑似餌であっても、水底から1m前後を通さないと釣果が大きく左右されるのです。
これ以上離れると釣れないということではなく、これが維持できれば今まで釣れにくかった低活性時(日が昇ってからのマズ目外れの時間帯)のヒラメも釣れる可能性が非常に高くなるという事です。
ですが通常のルアーやワームを使い、そのタナを維持しながら、かつスロー・リトリーブで(ゆっくりした移動スピード)、さらに疑似餌にアクション(動き)を加えることは、通常ならばかなりの釣り歴がないとできない=釣れない、という図式になりますし、波風のある場所で、しかも水深もわからないところで、水底1m前後を維持しながら疑似餌を操るということは、初心者には、まず不可能なことになります。
海底ぎりぎりを狙うということは、イコール疑似餌の根掛かりと隣り合わせ。釣り上級者であっても、技術的にというより高価な疑似餌の根掛かりの恐怖心から海底ギリギリを攻めたいけれど、攻められないという状況に陥ってしまうのです。
完全砂地ならいいですが、少しでも根が有ると難しいことになります。しかも根のある場所は、ヒラメの好ポイントでもあるのです。
特に急深サーフや根の多いところでは、その恐怖心から確実なヒラメのヒットポイントの維持は非常に難しいのです。
|
|
底ギリギリを探るヒラメDS
ヒラメ狙いがそんな難しい状態であっても、初心者でも疑似餌をヒラメの遅い食いのタイミングに合わせながら動きを与え、さらにヒラメのヒットポイントを維持しながら疑似餌を動かすのがこのヒラメDS(仕掛け)+シェイキング(竿先の振動)なのです。
DS仕様は一番下に重めのオモリ、そしてその上80cmの位置に疑似餌を設置します。そして、極力根掛かりしにくい独自の仕掛けを用います。簡単に言いますと、根掛かりの少ない仕掛けで、初心者であっても投げれば水底のヒラメマゴチのタナに着底し、タナを維持しながら躍らせながら誘いながら寄せてくるということになります。
これならば素人、初心者、女性でも水底ギリギリをバッチリ探ることができる!! = ヒラメの釣果確立が非常に高くなる!!ということです。
この仕掛けではリーダー(先糸)や捨て糸に3〜5号を使用しますが、釣り歴のある方ならば「オモリの上に4号の糸を使う?しかもその上にワーム?それじゃ魚に釣り糸が見えすぎて釣れないんじゃないの?」あるいは「オモリを引き寄せているうちに、オモリがヒラメに当たってしまうんじゃないの?」と、思われて当然です。それが原因で今までDSでヒラメを狙うという手法が使われなかったのだと思います。
0.3号当たり前という極細仕掛けのフライフィッシング歴の長い私には、それこそロープのような太さの釣り糸を徐々に釣果を得ながら、順番に太くしてゆき、たどり着いた結果なのです。
ですが、太糸仕掛けでも釣れることは船釣りのヒラメ釣りで証明されていまして、船釣りでは5号〜8号といったな強烈に太い釣り糸を使いますし、それで小型のヒラメも釣れてくるのです。ヒラメにおいては、扱い易い、にくいはあっても釣り糸の太さが釣果にそうも影響しないということです。
|
そこでこの釣法を簡単に説明するならば、「海でのDSリグによる、ヒラメ釣り」ということになります。
ダウン・ショットリグ(仕掛け)と言えばブラック・バス釣りでは今でも良く釣れるという定番の仕掛けでして、「常吉リグ」という名称で有名な村上晴彦氏が考案し、普及したのが原型です。
ブラックバス釣りにおいては、どちらかと言うと少ない移動距離でじっくり探る、寄せる、誘うという使い方が多いと思います。海釣りにおいては、今までにも細い糸仕掛けでのメバル釣りではかなり前からすでに利用されている仕掛けです。
たまたまヒットポイント維持にヒラメにも非常に有効だと言うことなのです。ただ相手がヒラメとなりますと、その魚体の重量も釣り場環境も、飛距離もまったく異なりますし、潮流や波風などの環境条件がブラックバスとは異なってくるのです。
また、ヒラメの特徴的なところで言うと、口が横に開のにどうしたら唇に針掛かりさせるかというところです。
当初私がやっていたブラックバス用のダウンショット仕掛けそのままの仕掛けというだけでは、波に仕掛けごと洗われたり、もまれる海ではワームがズレル、釣り糸の上に石が乗っかり釣り糸を傷つける等の諸問題が出てくるのです。ですから仕掛けや道具に海用にそれなりの工夫が必要になってきます。
通常ルアーの場合「このルアーは動きがいい」「リアルな動きだ」ということ耳にしますが、ヒラメDSはワームがむしろ不自然な動きになるよう演出しています。何故ならどんな動物でも獲物を狙うときには、まず弱った獲物をターゲットにしてアタックしてくるというが自然だと思います。
ですから、弱った小魚(ケイレンを起し、ピクピクしているような)をイメージして、竿にアクションを加え、またワームの腹部を上にして取り付けます。
この釣法で「初心者でも釣れる!!」と断言するのは、私自身が釣りが上手いということでは無く、また理論的に釣れるはずだ!という理屈ではなく、実際にこの釣りまったくの初心者を数多くこの釣りに誘って、初めてでもヒラメさえいれば多くの人に釣果が出ているからなのです。
この仕掛けのメリット
- 安い!(仕掛け、ワームが)、早い!(上達が)、うまい!(釣れる魚が)の牛丼的釣法です。
- マズ目はもちろん、マズ目を外しても充分釣果が期待できる為、一日を有効に使えます。昼間の釣りは気持ちイイです。
- ヒラメだけでなく、1年中まったく同じ仕掛けでマゴチ・イシモチ・カサゴ・キジハタ、根魚などの底物が釣れます。
- 一ヶ所での、「待ちの釣り」でなく、適度に移動し、広範囲に攻めていく釣りなので飽きない。健康にも良いです。
- フルキャストでの釣りは、やっぱり気持ちがいいです。遠方でのアタックも多く、引き寄せの駆け引き、期待感、重量感も
この釣りの魅力で無類のスリル、快感があります。
- この釣り、この仕掛けで釣れる魚が高級魚ばかり。(季節によりますが、天然ヒラメ1kg6千円位、マゴチ1kg7千円位、キジハタ1kg4千円位などなど・・・。
ヒラメ1匹40cm強(天然)で6千円! しかも、頭・骨を取った正身では、海の松阪牛です。海の宝石とも呼ばれているゆえんです。
この仕掛けの要点
ヒラメの活餌釣りにおいては、小アジが無ければ、ドジョウを餌にヒラメを釣るという昔ながらの釣り方もあり、その道プロである漁師さんですら「ドジョウが一番だ!」と言われる方も多く、定番の釣り方だと思います。
しかし、何故海にいないドジョウで釣れるのか?好物の何かに似ている? アジ? 鰯? キス? これは渓流釣りの「川に流れてないイクラや、ブドウ虫で何故ヤマメが釣れるのか?しかもイクラも見た事のないような小さなヤマメやら、さらには養殖の岩魚までもが?」と同じで、ドジョウだから釣れるのではなくドジョウのように動くものにヒラメが興味があるのだと私は考えてます。
動物の本能として、獲物として一番狙いやすいのは弱っている、怪我をしているような獲物を最初に狙うというのは、先ほど述べましたが、ドジョウの動きが「暴れている、弱っている、動きの鈍そうな小魚」に見える = ヒラメにとって食べ易い魚と写る・・・。ヒラメのDNAに「今がチャンス!いくぞ!」と瞬時に、条件反射的に反応してしまうものがあるのではないでしょうか?
ドジョウでヒラメが釣れるのは、誰も否定しないと思いますしその釣方は釣具屋さんで聞いても疑いの無いものです。
ならば、「ドジョウ色ワームを、生きたドジョウのように動かし、操れば・・・釣れるのでは?」と、そう考えれば、それほど不思議な釣り方では無いということになります。
そういった釣り方で私の釣果の90%以上が、真昼間のマズ目外しの釣果です。
現在のユーザーさんの大半はルアー未経験者、初心者で占められています。釣果報告もそういった方々から寄せられていまして、上手い人が釣った釣果ならなんら特別な釣果報告ではないのですが、ただでさえ難しいと言われるヒラメを初心者が釣り上げたものだと言うところが注目です。
ご家庭にこの趣味を理解してもらうために手の汚れない、高級魚の釣れるこの釣りで、「海でバーベキューをしよう!」という口実の元、ファミリーを巻き添えに、ヒラメ、マゴチ釣行されてみてはどうでしょうか?釣りの面白さを理解してくれ、同行してくれる・・・かもしれません。
|